映画日和。『パリ、恋人たちの影』

古本買取 東京

Elliott Smith – Because

なんていうか口を開けたまま呆然とただ眺めてしまう映画を観た。しょっぱな、男が壁にもたれて固そうなパンを齧っている。ずいぶん固そうパン。(あれを引きちぎるように食べる姿って何か真似したくなる。でもここらにそんな固いパンはない)それから女がドライヤーをしている姿が映る。ブーンっていうドライヤーの音が響いてるの好きだ。それもつかの間髪を乾かしている途中に大家がやってきて、追い出されてしまうんだけど。部屋を綺麗に使わないからという理由で。とんでもねえ大家だ。

『パリ、恋人たちの影』
フィリップ・ガレル
2015年 フランス

女は泣いていて、男がそれをなだめていた。
(ドライヤー と  固いパン)
この二人は夫婦で、一緒にドキュメンタリー映画を撮っているのらしい。
共同作業が出来て夫婦だなんて完璧だなあと思う。反面、絶対にうまくやっていけないだろうとも思う。

ここから先には男女特有のあれやこれやの問題が出てくる。でも問題自体には正直興味がわかない。特別なことじゃない。ただその時々の表情と体の震えとか、ささいな目の動きはきっと大事なんだろうと思う。そういうのがちゃんと映っていて、じっと見る。女の胸の汗が綺麗だった。

どことなくフランケンシュタインのような翳のある男の顔つき。(段々エリオットスミスに見えてきたという理由で冒頭に貼り付けている)この男の怒っているのだか悲しんでいるのだかわからない表情が魅力。ナレーションが時々出てくるが要らない気がした。この妙な顔だけを眺めて、「何考えているんだろう?」と想像するだけでいい。

フィリップガレルはどうしようもねえ男だ、などと聞いたことがある。それらのことは詳しく知らないが、この男はおそらくどうしようもない男だった。
浮気をした男は花を買うらしい。(花でごまかそうとするのよ!とのこと)
昔、謎のタイミングで花をもらったことがある。似合わないよ思いつつ花を持ってブラブラ夜道を歩いた。あんまりこういうことはしたくない。

それにしても登場人物が少ない映画は親切だ。忙しくない映画は良い。

なんちって。

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