長い散歩

5月 24th, 2017 by admin | Permalink

古本買取 東京

SWEET MEMORIES『風街であひませう』

長い長い、散歩をした。
「散歩に行くけど、ついてこれる?」と言うひとに「うん」と返事をして外に出たことが始まりだった。その時はそこらへんを少し長めに歩くだけだろうと思っていたけれど、実際はそんなに生ぬるいものじゃなく、結果的に、何のためにここまでして歩かないと行けないんだろう?と、歩く人にもこの状況にも、少しの憎しみに近い感情を抱いてしまう程の、長い長い散歩になる。

深夜12時過ぎに家を出て、無言で、ひたすらに歩き続けるひとの後ろ側に、ただただついて行く。
何にも、本当に一言も何もしゃべっていない。疲れたから立ち止まると、何も言わずにその人も立ち止まる。けれども長く待ってくれる風な感じでもなく、少ししてからまたスタスタと先を行ってしまうのだった。

ふと時計を見ると深夜2時近くになっていた。
そしてこんな時間なのにも関わらず、前のほうに大勢の人が集って何かを見ている。
近づくと、橋の撤去作業が行われていた。近所の住民らしき人たちが、なんだか少し悲しそうな表情を浮かべて、その作業を見ている。私たちも少しだけ立ち止まり、(その時初めて足を休めることができた)周りの人たちと同じようにその光景を眺めた。
青い橋に、赤い火花が飛び散っている。
その時、地面に座っている女の人と目が合った。女の人はすごく暗い顔をしていて、生気があまり感じられず少し異様な感じだったけど、どうしてそんな風になっているのかは分からない。何かの終わりを見てしまったような気がする。

それらを背にし、再びスタスタと歩く。
気付くともう人が一人もいない。前にも後ろにも人がいない。その代わり前にも後ろにも長い道だけがあって、とことんうんざりした。

吉祥寺から国立まで、どうやら歩いてしまったらしい。
とんでもなく歩いたことに気がついて、疲れも眠気も限界にまで達したところでもう何もかも嫌になり、小さな公園のベンチに座り込んだ。

「息苦しかった」と、その人は呟いた。「息苦しかった」
そうか、と返事をする。眠気と疲れで意識が朦朧としたまま、なんとなしに上をただぼんやり見上げることしかできず、空を見上げた。それから滑り台の上にのぼって、息苦しいと呟いた人を眺めてみたけれど、影になって、姿がよく見えない。その代わりに自分の影がよく見えた。自分の影はなんだか、おどけて見えて、それから意外と自分はまだ元気なのかもしれないと思い、気付くといつの間にか眠気もどっかに飛んで、またもや歩き出していた。今度は自分が前になって。

それから結局立川まで歩き、始発の電車に乗り込んだ。
猛烈な眠気に襲われて、一瞬で目を閉じてしまったけれど、それもつかの間すぐに揺り起こされると、さっき影に埋もれていた人がとんでもなく活き活きとした表情をして「日の出だよ」と窓の外を指を差すので、ちらと目を向けると太陽が昇り始めている。さっきまでのことがまるで夢だったかに思えるような、嘘みたいな朝を電車のなかで迎えたのだった。
ひょっとしてこの朝日を見るためだけにこんなに歩いたのかもしれない。ずいぶん遠回りだ。何かが報われたような気が、しなくもない。
でも、この先散歩に行くと言われても、容易にうなずかないようにしようとだけは心に決める。

うん。なんちゃって。

フィクション?

映画の古本出張買取行っています。もちろん、経済、政治、文学、美術書、学術書、エッセイ、詩集、漫画、美術書、画集、民俗学、古代文学、写真集、人文書などなどオールジャンルの買取を行っているので、いつでも連絡お待ちしています。

世界の名著を買取強化中!

5月 12th, 2017 by admin | Permalink

古本買取 東京

最近は日本の住宅事情やデジタルコンテンツの発達により
百科事典や文学全集などの大きくて厚くて長いものは人気がありません。
出版社も当時出版した全集や文学も文庫や新書にしてコンパクトになっています。

お客様からの買取で、1960年代から80年代にかけて、
長い間、家にあった全集や事典者の処分に困っていて
どうすれば良いのか?とのご相談もあります。

古書買取、販売をする身としては、お客様のご要望にお応えしたいのですが、
私達も全集類の人気の無さに困ってしまいます。
しかし、その中でも地道にかつ長く古書業界で売れている全集物があります。
それは、中央公論社から出版されていた
「世界の名著」シリーズです。
全81巻で1966年から1976年まで11年間に及んで刊行されました。
サイズ的にはB6版の大きさですが、厚さは4センチ以上、
文字もギッシリ詰まっている、思想を中心としたものです。

かなり硬い内容ですが、当時はかなり売れたようで、
年に何回か全巻入荷します。
そして、いつの間にか売れてしまいます。

という事で、世界の名著は買取強化しています。
家に眠っている、世界の名著、全巻揃っていれば買取価格もUPいたします。

絵本はジャケット買い!

5月 1st, 2017 by admin | Permalink

古本買取 東京

CD、レコードには「ジャケ買い」というのがありますが、
本の世界にも当てはまります。
特に絵本は表紙を見た瞬間「レジに持っていこう」と思うことが多々あります。
絵本「おいていかないで」を読むと
大人は遠い夏の日の思い出がフラッシュバックしそうです。

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好きな本に出会った楽しさは静かに心が高揚します。
絵本の世界も奥深く、そこにあるだけで良いのです。

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※絵本。児童書の買取も積極的に行っています。

ゴジラ上陸!

4月 28th, 2017 by admin | Permalink

古本買取 東京

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昨日、当店にゴジラが上陸しました。
全巻揃っていませんが、1-16巻まで豪華特典は未開封のGOODコンデイションです。

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本だけでなく、CD,DVD、アナログ・レコードも買取いたします。

カミュの全集入荷しました。

4月 15th, 2017 by admin | Permalink

古本買取 東京

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フランスの小説家、アルベール・カミュ全集入荷しました。

文学に興味を持ち始めた青春時代に一度は読むであろう、外国文学の定番作家のひとりカミュ。
不条理な世の中をこれでもか!と心に響かせた作品は、多くの人たちに影響を与えました。
有名な「異邦人」の
「今日、ママが死んだ」と始まりには中学生だった自分にはかなり刺激的でした。
殺人を犯したのは「太陽が眩しかったから・・・」も、世の中の納得行かない事実、不条理を
ぼんやりと教えてくれたような気がします。

最近、カミュの新潮文庫のカバーが派手目なビジュアルになりましたが、
やはり、銀色のカバーに無骨にタイトルがあったデザインに心奪われました。

こちらのカミュ全集は、文庫されていない「反抗的人間」が収録されていることで
今も人気のある全集の1つです。

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史上2番めに若さで、ノーベル文学賞を受賞した
カミュは1960年に交通事故で46歳の若さで亡くなりました。

尖った時代で終わってしまったカミュだからこそ、
個人的にはロックな作家のひとりだと思っています。
彼の作品は今も年齢関係なく読まれています。
それが、カミュの凄さです。

現在、古書買取強化中です。
お気軽にお問合せください。

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